AN ORIGINAL SCULPTURE SERIES

Microcosm Icons

微小な生命の構造を、
架空の聖像へ。

珪藻の精緻な構造をまとった女性像の彫刻作品
02 DIATOM
珪藻
0206
ENTER THE MICROCOSM

見えない世界に、
聖なるかたちを。

目に見えないほど小さな世界には、
人の手では設計し得ない形があります。

「微界聖像」は、粘菌、珪藻、有孔虫、円石藻、花粉——それぞれが持つ生命の構造を起点に、存在しない信仰の聖像として再構成する彫刻シリーズです。

科学資料の再現でも、神話の挿絵でもない。顕微鏡の先で発見された秩序と、人が古くから聖なるものへ与えてきた姿。その境界に、六つの像が立ち上がります。

I

放散虫RADIOLARIA

II

粘菌SLIME MOLD

III

珪藻DIATOM

IV

有孔虫FORAMINIFERA

V

円石藻COCCOLITHOPHORE

VI

花粉POLLEN

Six forms, born from an unseen world.

WORK 01 / 06

放散虫

Radiolaria

光を受ける
骨格の聖像

放射状の棘と格子状の骨格を光輪としてまとった放散虫の聖像
MICROCOSM ICONS — 01

放散虫は海を漂う単細胞の生物です。ガラス質の骨格は、球、格子、放射状の棘が組み合わさり、種ごとに精密な幾何学を形づくります。

この像では、中心から広がる骨格を光輪と装甲へ置き換えました。軽さと強さ、空洞と構造がひとつに結ばれた、光を受ける聖像です。

MOTIF
放散虫
FORM
格子骨格・放射棘
COLLECTION
Microcosm Icons I
0106
黄金色の網状構造と褐色の子実体をまとった粘菌の聖像
MICROCOSM ICONS — 02

WORK 02 / 06SLIME MOLD

粘菌

流動と結実の聖像

粘菌は、湿った森のなかを網のように広がりながら移動し、やがて姿を変えて子実体を立ち上げます。

この像では、生命が探索する黄色い網状体と、静かに定着する褐色の子実体を、ひとつの身体に共存させました。流れ続けるものと、形を残すもの。その境界に立つ聖像です。

MOTIF
粘菌
FORM
網状体・子実体
COLLECTION
Microcosm Icons II

WORK 03 / 06DIATOM

珪藻

光を編む硝子の聖像

水中に生きる珪藻は、ガラスと同じ珪酸質の殻をまといます。その表面には、種ごとに異なる微細な孔と、精密な幾何学模様が刻まれています。

この像では、羽根のように展開する殻と透過する層を、身体を守る装甲として構成しました。壊れやすい透明さのなかに、幾世代も受け継がれる秩序を宿した聖像です。

MOTIF
珪藻
FORM
珪酸質の殻・微細孔
COLLECTION
Microcosm Icons III
透明な珪藻の殻を翼や装甲のようにまとった聖像
MICROCOSM ICONS — 03

WORK 04 / 06

有孔虫

Foraminifera

時を積層する
螺旋の聖像

螺旋状に連なる有孔虫の殻をまとった聖像
IVMICROCOSM ICONS

有孔虫は、主に海に生きる単細胞の生物です。成長するたびに部屋を継ぎ足して殻を大きくし、その連なりは美しい螺旋を描きます。

この像では、ひとつずつ加えられた殻の部屋を、時間と記憶の層として重ねました。過去を内側に抱いたまま外へ成長し続ける、螺旋の聖像です。

MOTIF
有孔虫
FORM
房室・螺旋殻
COLLECTION
Microcosm Icons IV
0406
石灰質の円盤を幾重にも重ねた装甲をまとう円石藻の聖像

WORK 05 / 06COCCOLITHOPHORE

円石藻

Coccolithophore

光を鎧う石灰の聖像

円石藻は海に漂う微小な植物プランクトンです。細胞のまわりを「円石」と呼ばれる石灰質の円盤で覆い、幾何学的な球状の殻を形づくります。

この像では、放射状の円石を鱗のように重ね、身体を守る装甲と光輪へ置き換えました。微細な一枚一枚が集まり、揺るぎない全体をつくる聖像です。

MOTIF
円石藻
FORM
円石・石灰装甲
COLLECTION
Microcosm Icons V
0506

MICROCOSM ICONS — 05

WORK 06 / 06

花粉

Pollen

次代を抱く
殻の聖像

多様な表面構造を持つ花粉の殻と粒子をまとった聖像
MICROCOSM ICONS — 06

花粉は、植物が次の世代へ生命を運ぶための小さな容器です。その外壁には、棘、網目、溝、粒状の突起など、植物ごとに異なる複雑な模様が刻まれています。

この像では、破れた殻を身体を包む外套と光輪へ置き換えました。閉じた殻の内側に可能性を抱き、やがて開いて未来へ放つ、継承の聖像です。

MOTIF
花粉
FORM
外壁・発芽孔
COLLECTION
Microcosm Icons VI
0606

COLLECTION I—VISix forms, born from an unseen world.

BACK TO TOP

03 THE COLLECTION

六つのかたち。
ひとつの微界。

海、森、空気のなかに潜む微小な構造から生まれた、六つの聖像。ここではその輪郭だけを。全作品はコレクションページでご覧いただけます。

EXPLORE ALL SIX ICONS作品一覧を見る

04 PROCESS & MATERIAL

像になるまで。

見えない構造を見つめ、
ひとつの像として現実へ運ぶ。

微界聖像は、顕微鏡の先にある生命の構造から始まります。その特徴を架空の聖像として画像に設計し、立体データへ変換。デジタルと手作業を往復しながら、光造形によって実体化します。

  1. 01
    OBSERVE

    観察

    網、殻、孔、棘。微小な生命が持つ構造と、その成り立ちを読み取る。

  2. 02
    COMPOSE

    構成

    生物の特徴を身体、装甲、光輪へ置き換え、聖像としての姿を設計する。

  3. 03
    FORM

    立体化

    画像をAIで3Dデータへ変換し、必要に応じて形状と出力条件を整える。

  4. 04
    PRINT

    光造形

    微細な凹凸を残すため、高精細な光造形方式でレジンへ写し取る。

  5. 05
    FINISH

    仕上げ

    洗浄、二次硬化、表面処理を重ね、必要な彩色を施して像を完成させる。

MATERIAL STUDY

RESINWater-washable ABS-like
PROCESSMSLA / Layered fabrication
FINISHHand finished

05 ABOUT THE MAKER

チワンサム

Chiwansam

見たことのない像を、
手のひらに置けるかたちへ。

2023年より模型制作を開始。画像生成、AIによる3D化、Blender、光造形を組み合わせながら、キャラクターと自然界の構造が交わる小さな彫刻作品を制作しています。

「微界聖像」は、顕微鏡の先に存在する形を人の姿へと読み替え、まだ存在しない聖像として立ち上げるオリジナルシリーズです。